良映画 休暇
いつもはアクション映画の評価ばかりする俺だが、今回はヒューマンドラマ物を紹介する。
この映画は、ある事件にかかわり、死刑を受けた人間と、その監獄に務める、結婚を控えるある警官の話を描く。
メインは警察官で、その人の現在(休暇をもらった後)と過去(休暇をもらえる前)を交互に観るスタイルだ。
さらに、監獄の中のこともリアルに描かれており、特に終盤のシーンはかなり精神的に追い詰められる作品になっている。
さらに無駄なBGMが無く、無音や無言のシーンが多いので、ただでさえ辛いシーンをこういう風に見せてきたらさらに精神的にダメージが来る。
嵐とか人気を取るために大物キャストも使わないので、これといって違和感も感じなく、実話、もしくはその場でリアルタイムで観ているように感じるのもこの映画の魅力。
この映画で一番辛いのが、中盤から終盤の少し手前まで。精神的に弱い方はかなりきつい作風で、観るときは注意してほしい。そして、この映画を見るときは、何も予定もなく、無音でヘッドホンやイヤホン等をして観ると本当にいい話かが分かる。
ハッピーエンドかバッドエンドかは人によって意見は人によって異なるが、ヒューマンドラマデビュー1作目のこの映画は俺でも満足な出来だった。
日本はこういう映画だけ作ってればいいのだ(個人的に)。